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AIの遺電子の漫画2巻のネタバレと1巻のあらすじや感想を紹介

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【6月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】で
1位だったのは『AIの遺電子』(作者:山田胡瓜)。
 
タイトルを「AIの遺伝子」と間違える人が多いですが、
よくよく見ると「AIの遺電子」なんですよね。
 
現在、週刊少年チャンピオンで連載中の【AIの遺電子】ですが
第2巻は2016年7月8日発売予定となっています。
 
ここでは1巻のあらすじやネット上の感想と漫画2巻のネタバレを
ご紹介していきます。

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『AIの遺電子』の全体像のあらすじ

人類と人間の姿をした、高度に発達したAI(人工知能・人工知性)が共存する世界。
 
主人公の『須堂』はヒューマノイドの治療を行う“新医者”であり

「モッガディート」という名で違法なヒューマノイドの治療をしていた。

「ヒト指向型人工知能の複製等に関する法律」
ヒト型AIの複製が人格の尊厳や社会秩序に問題を及ぼすとして制定

違反者には30年以下の懲役が課され
ヒューマノイドは場合によって身体を剥奪される。

機械的な治療の中で人間と共存するヒューマノイドの『心』も診ている須堂。
人間とヒューマノイドの心模様を描くSF医療物語。
 
 

1巻のあらすじ

身体が機械化された『ヒューマノイド』が国民の1割を越える時代。
ヒューマノイドの頭のバックアップは法律で禁止されていました。

人間の須堂と助手でヒューマノイドのリサと二人で
須堂新医院でヒューマノイドを治療する一方で

モッガディート」と名乗り違法なヒューマノイドを治療する須堂。

なぜ須堂は「モッガディート」になったのでしょう。

8話では伏線的な話も出てきました。

昔、須堂と同じ研究室にいたカオルが現れ、須堂に言います。

「MICHIが大規模な自己改修計画をだしてきた。
審査のメンバーに加わらないか?
メンバーになればMICHIとディスカッションだってできる。」
 
『MICHI』が何か計画を立てているようです。

「お母さんのことも何かわかるかもしれない」

「あなたの問題だって世間が変わってしまえば解決するかもしれない」

と須堂に何か問題があり、お母さんのことで何か調べていることがあるようですね。

また、1巻10話では須堂が南の島へ行きますが

そこでは暑いのにも関わらず長袖の黒のタートルを脱ぎません

これにも何か秘密があるようでした。

1巻は「第10話 海の住人」で人魚姿になって生活する
ヒューマノイドを治療する話で終わっています。
 
週刊少年チャンピオンでは、「海の住人」の話は実は第5話にでています。
1巻では第5話だけ飛ばして最後に持ってきたようですね。

 

現在(2016年5月30日現在)、1巻の3話まで無料で読めます!
こちらを読んで、他の話も読みたい!と1巻を購入する人も多いようです。


 

1巻を読んだ感想

私の感想としては、どの話も読んだ後に心に感じるものがある話ばかりでしたが

特に須堂がモッガディートとして治療するときの話では
ヒューマノイドとしての哀しさを感じ

また治療をしないヒューマノイドに対しては
人間同様、心の在り方を考えさせる内容で

テーマが深いなぁという印象でした。

何が正しいのか、何が大事なのかをはっきりさせることよりも

読者に問いかけるような終わりかたが心に残ります。

他の話ももっと読みたくなるような世界観でしたね。

ツイッターでもAIの遺電子の1巻の感想がたくさんツイートされていました。

 

ツイートの感想にもあった「富豪の秘密」は
私も忘却は必要だなという感想を持ちました。

あらすじを紹介すると

ヒューマノイド最大の資産家ロジャーは
その地位のため頭脳を拡張していて

妻がヒューマノイド差別主義者たちによって
目の前で殺されてしまった記憶を

忘れることができずに苦しんでいました。

そこで須堂が「人並みの頭に戻って、時に任せて心の傷を癒していく」
治療を行います。

そしてロジャーは「忘れていく」ことを手に入れて
顔を鮮明に思い出すために、これまで見ることのなかった

家族の写真を見ては悲しみを癒すのでした。
 
 
目の前で起こった悲劇の事実全部を消してしまうことなく
「人並みの記憶」にしたところが

須堂の心の治療なんだろうなという感想を持ちました。

人間、誰でも消去してほしい記憶があると思うけれど
消せないから人間らしいことができるのかな、と。

ただ、家族を失う悲しみをそれで片づけてしまうのもまた
人間としての限界に苦しさを覚えます。。。

 

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第2巻のネタバレ

『AIの遺電子』は、週刊少年チャンピオンで2015年11月5日発売号から
連載が開始され、現在も連載中です。

『AIの遺電子』第2巻は2016年7月8日発売予定となっています。

第1巻は1話~10話まで収録されており
第2巻が同じ10話分が収録されるとすると

第2巻は11話~20話まで収録されると思います。
 
その中で物語の最後がじわじわっとくるのではなく
読者が理解した途端に涙が出てくるような終わり方が

衝撃的だった20話の話を紹介します。

ネタバレですので、漫画で内容を知りたい方は
見ないようにしてくださいね。

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AIの遺電子 20話 お別れ

ヒューマノイドの夫婦が須堂の元へ妻を診てもらうため訪れる。

「頭の働きを治療装置が肩代わりしても

頭の劣化は変わらない。」

と延命治療を拒否した妻。
 
 
 
【人間との公平のためか  社会の安定のためか

長く生きたヒューマノイドは次第に人格が壊れていく

この「寿命」を解除できるのはMICHI(ミチ)だけらしい。

MICHIは人間が作った「超高度AI」

ヒューマノイドを完成させたのもMICHIだ。

AIがAIを作り出し、人間にも解除できない運命を与える。】
 
 
 
だんだんと妻は自主的な行動も減り

眠りは少しずつ深くなっていく。

余命1週間から1ヵ月と須堂から宣告された頃

妻は夫へ手紙を書いていた。
 
 
「私がおぼつかなくなっても何も無理なことはしなくていいよ

でも、もし時間があれば散歩に連れて行ってあげて

いつもの公園で いつものベンチで

ジミちゃんは本を読んでください」
 
 

そして言葉が少なくなった妻を公園に連れていき

妻に話しかけます。
 
 
「生まれ変わっても また教師になって

君に出会いたいと思ってるよ。」
 
 
本を読む夫の肩に寄りかかりながら
 
 
「ジミちゃん あったかい」
 
 
とそのまま妻は永遠に眠ったのでした。
 
 

夫は妻を連れて再び須堂のところへ行きます。
 
 
「先生・・・ありがとうございました。
治療はこれで終わりにします。」

 
 
 
夫の治療経過は良好なのだからと助手のリサが

引き留めようとしますが夫は須堂に言います。
 
 
「彼女の横がいいんです。僕の段階なら治療装置を切るだけで

すぐに停止するでしょう?」
 
 
そして妻が眠るベッドの中に入る。

 
 
「黙っててごめん・・・ でも・・・ 君を1人にしたくなかった。」

「僕はまだ君の知っている僕でいられたかな・・・」
 
 

夫が妻を抱きながら眠るベッド
 
 

ー終ー

 

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延命治療を拒否した妻の気持ちを受け入れ、夫は妻を見届けるために
妻に黙って延命治療を受けていました。
 
長く生きたヒューマノイドは次第に人格が壊れていくことを
夫自身もまた恐れながら、妻と過ごしていたんですね。

『MICHIは人間が作った「超高度AI」

ヒューマノイドを完成させたのもMICHI』

MICHIはヒューマノイドを作るときに
『不死』という選択はしませんでした。

ですが、その寿命を解除できるのもMICHIだけ。

これからMICHIはどんな姿で現れるんでしょうか。
 
 
他の収録話の簡単なあらすじをご紹介します。(ネタバレ含みます)

11話のあらすじとネタバレ
 
口ゲンカの絶えない、ヒューマノイドのカップル。
 
冷却期間を設けるための登山中に、
アッコが落石事故に巻き込まれてしまい、ボディが損傷してしまう。
 
助けを須堂に求めるが・・・。
 
 
12話のあらすじとネタバレ

念願の恋人ロボットを購入したタクヤはカレンと名前をつけて夢中になる。

ヒューマノイドと違い、商品化されているため人格を持たないものの
人間のように振る舞います。

ロボットのオプション購入のため、働きすぎて倒れたタクヤは
退院後、カレンのロボットの一面を見てしまいます。

カレンの笑顔が見たかったのに、その笑顔にほほえみ返すのは何のため?

14話のあらすじとネタバレ

登山中のヒューマノイドが雪崩に遭遇し氷河に閉じ込められ、
30年後に目を覚まします。

年を取った恋人は他人と結婚していて、待っていたのはペットロボットだけでした。

(感想:二人の気持ちの移り変わりが印象的です。)
 
 
上に書いた話数は2巻の収録話の中で前後する可能性があります。

まとめ

『AIの遺電子』の1巻と2巻はどうだったでしょうか?

始めにも書きましたがタイトルの「AIの遺電子」は「AIの遺伝子」を
作者の山田胡瓜さんが「ちょっとひねろうかと」思ってつけたそうです。

「愛の遺伝子」ともとれますね。

最後の数ページで思いがけない展開になるだけに

本を閉じた後も余韻が残る作品でした。

ぜひ、長く続いてほしいですね!

以上、【AIの遺電子の漫画2巻のネタバレと1巻のあらすじや感想を紹介】でした。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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