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映画ぼく明日の原作小説を結末までネタバレ!解説や感想まとめ

ぼくは明日昨日のきみとデートする

累計100万部を超え、感動で涙なしで読めないと話題になった『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(作者:七月隆文)。

漫画化もされ、2016年12月17日には実写映画で公開。

その原作小説『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(略称:ぼく明日)のあらすじやネタバレを紹介します。

また設定が少し複雑なところから、原作にあった内容の解説やネット上の感想もまとめてみました。

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ぼく明日のあらすじとネタバレ

これよりネタバレになりますので映画で内容を知りたい方はご注意ください。

あらすじ

朝のラッシュの人波に流れ込むようにしてきた女の子。

20歳の高寿はその女の子(愛美)に一目惚れをして後を追いかけ恋人同士に。

同じ20歳の愛美は携帯電話を持たず門限は0時。

予知能力があるかのような愛美の言動にとまどう高寿。

そんな彼女から秘密を聞かされー。

ネタバレ

・愛美から打ち明けられた秘密

・高寿がいる世界とは別な世界から来ている

5年に1度、40日間だけしか高寿の世界に留まれない

・20歳で来た今回は5月23日から4月13日まで

・愛美の時間は高寿のいる世界にいるときは時間が逆行している。

・愛美は高寿と過ごした昨日は愛美にとって明日になるため、昨日のことは覚えていない。

・最後の日になる5月23日までの二人の行動が記されたメモを高寿はみつける

そのメモは愛美が15歳のときに25歳の高寿にもらったもの

・「わたしたちの辿ってきた、辿っていく、大切な歴史を守らなきゃ」(愛美)

・メモに書いてあることをなぞっていこうとする愛美。

・前に一緒に見た犬を初めて見るリアクションやまだ読んでいない本の内容を「高寿が教えてくれたじゃない」と言われることに違和感を感じ始める高寿。

「ぼくが昨日一緒に過ごした愛美を、今の君は知らない。-一緒にいるとつらいんだ」(高寿)

・愛美が泣いていることさえも予定されているできごとなのかと、言ってはいけない一線を越えてしまう。

・メモ帳にあった☆印。

・その印はキスすることや手をつないだこと。

・そういったことを愛美は知っていて知らないふりをしていたかと思うとたまらなくなった。

・けれど昨日ことを話し合えない、それは愛美も同じだと考える高寿

・初めてお互いの呼び方を変えたとき、初めて料理を作ってくれた時、初めて手をつないだとき、ぼくにとっての初めては愛美にとって最後だったんだ

・どれだけ切なくさせたんだろう

・過去や未来、別な世界、そんなものに惑わされていたと大切なものに気付いた高寿

「ぼくたちはすれ違ってなんかいない。端と端を結んだ輪になって、ひとつにつながっているんだ」

・愛美にとって最初の日になるその日に高寿が言ってくれた言葉。

・その言葉を「これからを不安に思った私に言ってあげて」(愛美)

・最後の日の前日、両親に愛美を紹介する高寿

・母親の「高寿 のことよろしくね。」という未来を指す言葉に愛美は刹那の揺らぎをにじませる。

・愛美と家族になってずっと寄り添って生きていく、そんな未来がどうしてぼくたちにはないんだろう

・ぼくたちは手をつなぎながらひたすら泣いた。

・最後の日

・駅の改札口から出てきた愛美は久しぶりに会ったような遠慮を含んだ照れ笑いをしていた。

・愛美が慣れずに年下の態度で接してくるので高寿 は年長者のような視点になっていた

・19時33分

「演技に興味が出てきたの」(愛美)

・高寿は10年後の愛美を思い出しうなづく。

・23時57分

・時間を確かめた高寿は吐きそうな思いになりながら愛美を抱きしめる

・「ここがピークなんだね・・あなたと恋人じゃなくなっていくんだね」

・そう言う愛美に高寿は約束を果たす

「ぼくたちはすれ違ってなんかいない。端と端を結んだ輪になって、ひとつにつながっているんだ」

・「二人でひとつの命なんだ」(高寿)

・愛美の姿が儚く感じ、その姿が消えて行こうとしている

・「新しい恋人を作って・・幸せになってね・・ね?お願い・・・」(愛美)

・そんなことは考えられなかった、バカ、と言った高寿

・最後にきちんと言った。「ぼくは君を愛してる」

そして福笑いを浮かべて愛美は消えた

エピローグ

・5歳の愛美は家族で「となりのせかい」に旅行に来た

・「本当に逆になるんだ」と話すパパとママ

・お祭りでパパとママにはぐれた愛美

・変な臭いがする、そのとき「爆発するぞ」と愛美の手が掴まれる

・手を掴んだ彼の大人の肩越しに爆風を感じながら、本能で「この人だ」と思った

・はぐれていたパパとママが見つかり去っていく彼は「さようなら」といったあと、「そうじゃなかった、また会おう」と。

・「また会える?」と聞く愛美に「また会えるよ」と笑顔でうなづく。

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・愛美は5歳の日のことを思い出しながら高寿がこれから住むアパートのドアに拳をあてまつげを滲ませる

・何度も彼と通った道、駅の改札

・ものすごい混雑の中、車両の奥へと進む

・つり革を持ちつつやる気に満ちた男の子が見えた

・ - 高寿。

・彼のもとへ辿り着いた。

(終)

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『ぼく明日』の設定を解説

愛美と高寿の時間の流れやそのための設定を解説、二人がそれぞれの職業を選んだ背景を紹介します。
 
 

二人が5歳から35歳までの出来事

高寿と愛美の5歳から35歳までの出来事をまとめてみました。

【愛美の視点】

愛美が5歳、高寿が35歳
祭りで屋台が爆発して危なかったところを高寿が愛美を助ける

愛美が10歳、高寿が30歳
震災で高寿を助けたことを愛美は聞かされた

愛美が15歳、高寿が25歳
高寿から20歳のときの出来事を書いたメモをもらう

【高寿の視点】

高寿が5歳、愛美が35歳

震災のときに家が半壊した中から腕を引っ張りだして助けてくれた。
その後、自分の部屋から火が出るのを見て「助けてくれたおばさんは命の恩人」と思っていた。
 
 
高寿が10歳、愛美が30歳

サッカーの帰り道、おばさんに声をかけられ震災のときを思い出す。
たこ焼きを食べながら将来の話をする。

「あなたは必ずなれるよ。ものを創る人に。」
おばさんは?の問いに「テレビに出ている芸能人」

茶色の箱を渡され次に会ったときに一緒に開けようと言われる。

愛美と高寿の時間の流れ

愛美が高寿のいる世界に来た日は高寿と離れ離れになる日でした。

そこから愛美にとっては恋人同士でなくなっていく日に近づいていきます。

そして高寿 にとって初めて手をつないだことは愛美にとって最後に手をつなぐことで

高寿にとって初めてキスをしたことも愛美にとってもう二度とないと知った最後のキスになります。

ぼく明日

高寿が愛美に一目ぼれをして時間を共にすればするほど親しく愛しくなっていくのに対して

愛美は15歳のとき以来、久しぶりに高寿と会い

好きな状態で会いながらも、最初の日は恋人として別れる日。

高寿のいる世界から離れる日まで愛美に対する高寿の言動は恋人になる前に近づいていきます。

涙もろいと言っていた愛美でしたが、これが最後なんだという思いや

高寿の存在が少しずつ遠のいていく寂しさからだったのだとわかります。

調整とは?

愛美のいる世界の時間に縛られているため、愛美が高寿 のいる世界にいることで矛盾が起こり得る。

それを防ぐために0時に調整が行われる。

そして高寿の時間(次の日)とは逆方向(前日)に日付が変わる。

高寿の時間 
25日23時→(1時間後)26日0時
愛美の時間 
25日23時→(1時間後)24日0時

0時になると高寿の前から消えるのは元の世界ではなく高寿のいる世界で滞在している部屋に戻る。
 
 

メモ

愛美が高寿の時間に合わせて話すために、メモ通りに進めようとしていました。

「わたしたちの辿ってきた、辿っていく、大切な歴史を守らなきゃ」(愛美)

20歳で別れ、25歳、30歳とお互いの未来(過去)を変えず、つながっていくためにも。

二人の将来の職業

愛美(30歳)は高寿が10歳のときにテレビ出ている芸能人であることを教えています。

そして20歳で高寿にとっての最後の日、愛美は「演技に興味が出てきたの」と言っていて

10歳の時の記憶を高寿は思い出し「なるほど」と。

高寿との大事な歴史を未来を変えたくない、と高寿の時間の流れに沿い

知っていることも知らないように話を合わせ、自分の行動はメモに書かれてあるようにと行動するため

愛美には「演技」が必要でした。

「今回のことで役に立つかなと思って―」(愛美)

そういったところから愛美は元の世界で女優になったようです。
 
 
高寿は誰にも見せず内緒にしていた小説を愛美に見せたことで、光が当てられたような気持ちになりました。

愛美が小説を読んだ感想を書いた手紙には次のことが書いてありました。

地の文で「~ような」っていうのを連続で使うと文章がぼやけてわかりづらくなるってって聞いたことがあります。
そういうのがあったなぁっていうのは気がつきました。

誰に聞いたとかは描いてありませんでしたが、高寿に聞いたのかもしれませんね。

そして30歳の愛美に「あなたは必ずなれるよ。ものを創る人に。」と言われていることから

物書き=小説家になったと思われます。

高寿との会話の中でも、愛美に予知能力があったら何を知りたい?小説家になれるとか?

と聞かれていましたから、愛美は「小説家になったんだよ」ということを伝えたかったのかもしれませんね。

感想まとめ

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の小説を読んだ感想や映画化になった感想などをtwitterから集めてみました。

映画の主題歌が物語に合っていて、予告見ただけで泣けるという感想も多かったですね。

下の予告動画で 、back numberが歌う主題歌「ハッピーエンド」を聴いてみてください。

他にもブログや感想サイトから感想を拾ってみました。

・せつなすぎる!今まで一番泣いた小説だった。

・「読み返したくなる」ってあったけど、まさにその通り。読み返しました。

・幸せだけど悲しくて切なくて、うーん、もう一回読も。

・ぜひ描かれていない15歳の頃とか別で本出してほしい!

・時間の流れが逆でわかりづらかったけど、読み直していくほどわかる部分がでてきた。

・どっちが先でどっちが後なんて野暮だよな、運命だよ運命!
 
 
やはり時間の流れが逆ということで、すんなり理解するのが難しいと感じる人も多かったようです。

ただ、運命としての二人の出会いに ただ ただ感動した、という人も多かったんじゃないでしょうか。

感想にもあったように愛美と高寿が15歳と25歳の頃に

どんな出会い方をしてどんな会話があったのか、ぜひ小説で出してほしいですね。

映画『君の名は。』もアナザーサイドの小説を読むことで2回、3回と映画を観たくなるように

『ぼく明日』も小説を読んで、映画にも行きたくなりそうですね。

逆に映画を観てから小説を読んでまた映画を観たくなるかも。

映画を観に行かれた方、小説を読んだ方、ぜひ感想を教えてくださいね。

まとめ

原作では愛美が高寿 のいる世界にいられるのは40日間という設定でしたが、映画では30日間の設定でした。

映画の予告を見るとそれ以外はほぼ原作に沿っているようです。

愛美の心情を知り、愛美視点で小説を読み直すと1回目よりも泣けてしまいます。

物語の舞台が京都なので映画で二人の思い出の地の映像を楽しみながら感動するのもいいですね!

以上、『映画ぼく明日の原作小説を結末までネタバレ!解説や感想まとめ』でした。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

『ぼく明日』の感想を下のコメント欄から教えてもらえると嬉しいです。

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